00127
こんなに素晴らしいメタルアルバムだとは思わなかった。というか動画消えてる(笑)。



あまりCDのレビューとかはしないでおこうと思っていたのですが、あまりにも試聴動画と感想が違ったので書くことにしました。というか件の動画は非公開設定にされてますね。あれは、あまりにも音質が悪い上に、とりあえずサビを聴かせればいいんでしょ?的なレコード会社のお仕事的な出来でしたからねぇ。さすがに関係者から苦情が来たのでしょう(苦笑)。全く参考になりませんが、その動画の感想を書いた記事がこちら

今は別の試聴動画が出ています。

Mari Hamada "Mission" 試聴ダイジェスト

今度は逆に音質良すぎじゃないですか?(笑) これから私が書くのはGoogle Play Musicで聴いての感想なのですが、そっちで聴いた時よりも音が良い気がします。一曲一曲が短い気もするけど約30秒ずつならこんなもんか。

さて、前回『Mission』の試聴ダイジェスト動画(酷いver)を聴いた時には、「曲自体は昔あった80年代メタルのわかりやすいところと歌謡曲のメロディーラインが融合したもので、ちょっと古い感じがするけど個人的には悪くない。」「音質が悪くても歌が上手いのはビンビン伝わるから機会があったらライブで聴きたい。」という感想を書きました。今ではどうかその感想がまわりまわって関係者の耳に届いていないことを祈るばかりです。実際アルバムを最初から最後まで聴いたら、この作品はそんな生易しい物じゃなかった。

一曲ずつ感想を書いていくから長くなります(苦笑)

1 Sparks
Van Halenの「Right Now」に似過ぎなピアノのイントロの後に直球のドメタルサウンドが鳴り響いて驚いた。「前に聴いた試聴動画にこんな曲あったか!?」と間違って別の作品を流してしまったのかと確認してしまうほどだった。メタルなAメロBメロとは打って変わってサビでは爽やかな90年代のJ-POP的な歌メロになる。試聴動画で聴いたのはここです。いやー、良い意味で裏切られたました。ただ、音を伸ばす時の歌い方が不自然というか、キャラを作って歌ってるように聴こえて、もっと普通に(自然に)歌えばいいのになーとも思いました。もうこの一曲目でこれは「大人のハードロック」なんて生易しい物じゃない、メタルだ。あんなひどい動画でわかった気になっていた自分をぶん殴りたいと心から思いました。ギターソロ明けから急に自己主張して来るベースはビリー・シーンでしょうか。ブックレットがないとせっかくの豪華演奏陣なのに誰がどの曲で演奏したかわからない。ムムッ、これはCD買うしか無いのか。

2 Dystopia
来週発売されるMegadethの新譜と同じ曲名ですね。印象的なクワイアから始まるミドルテンポの曲。Bメロがちょっと演歌っぽい(笑)。しかしギターソロから曲の印象が変化していき最終的には完全に化ける。最後のロングトーンのシャウトって、ライブで再現可能なのか? あんなものライブでやられたら立ち尽くしたまま以後の記憶が吹っ飛びそうなんだけど。

3 Superior
前2曲は少しプログレッシブな部分もあったけど、これはストレートなメタル…というかやや恥ずかしい歌詞と相まってアニメのオープニング曲に聴こえる(笑)。この曲のギターソロが色々展開していくところが好き。この曲のギターは誰だ。これはCDを買うしか(以下略)

4 Rin
キーボードから始まり徐々に盛り上がっていく曲。ぶっちゃけ90年代J-POPのギターとドラムがうるさい版(笑)。キーボードが地味に(?)良い仕事をしています。やや長めの曲なので最後の「Ah~」の部分を切り取って少し短くすればいいのにと思いました。

5 Monster Wave
いきなりモダンでヘヴィなリフから始まる曲。この曲のキーボードは聖飢魔IIのサポート妖怪松崎様こと松崎雄一さんだろ。どや、当たったやろ! それはさておき、時代が時代なら化粧品のCMに使われそうなちょっと時代を感じさせつつもカッコイイサビが印象的…なんだけど、なんか盛り上がりきらないまま終わった感じ。他の非メタルのミュージシャンのアルバムに入っていたら、「なかなか良い曲。人によってはアルバムの値段の半分はこの曲に払ったと思っていいかも」くらいの評価をするかもしれませんけど、このアルバムにはもっと徹頭徹尾メタルな曲がたくさんありますからねぇ。

6 Tears Of Asyura
恥ずかしい歌詞シリーズその2。いや、海外のメタルバンドの歌詞だってネイティブな人が聞けばきっと恥ずかしいものなんでしょうよ。それを承知で書いてます。まあ個人的に(若くない)女性が一人称「僕」で歌うのがどうも苦手なだけなんですけど。曲数的におそらくA面の終わりみたいなところを狙って作られたようで、エンディング感満載。「俺達の戦いはこれからだ!」みたいな(笑)。所謂「普通に良い曲」なんですけど、最後の最後で欲張ってしまったのかシャウトの連発で終わるのが「無理矢理盛り上げた感」が凄まじくてもったいない。

7 Rainbow After A Storm
「おい、メロスピ愛好家。おまえらこういうのが大好きなんだろ?」「はい、大好きですが何か?」(土下座をしながら)な曲。やっぱりA面B面みたいな構成を意識しているみたいです。いやー、これ生で聴きたい! サビの部分で拳を振り上げたい! ライブいつだ!? 3月か! 今からスケジュール調整すれば行けるか!? これをシングルカットしてPV作られたら周りの人に勧めまくって、また学生時代みたいにウザがられる自信ある。ギターソロがやや淡白な気がするけど、あまり長く弾いても勢いが削がれる可能性があるもんね。ナイス判断!

8 In Your Hands
爽やかPOPS。たびたび「90年代のJ-POPのような」という表現を使いましたが、この曲に関しては「ような」じゃなくてそのまんま。もちろん音の作りは一般的なJ-POPよりはエッジがあります。事務所(レコード会社?)的にはこの曲が一押しのようです。

9 Carpe Diem
「おい、正統派メタルファン。おまえらこういうのが大好きなんだろ?」「はい、大好きですが何か?」(土下座をしながら)な曲(笑)。ドラマチックなメタルが好きな人にはたまらないんじゃないでしょうか。試聴動画の時に「Rainbow After A Storm」と「Carpe Diem」はきっとメタルリスナーが気に入るタイプの曲と予測した自分を褒めたい。まあ、自分の好みのタイプの曲かどうかは判断できないと困るんですけど。ただ、この曲のシャウトで終わるのが気になる。ちょっと一つのアルバムに最後がシャウトな曲が多すぎじゃないですか。せっかくの武器なので多用するのはもったいないと思います。

10 Beautiful Misunderstanding
今までメタルな曲がどーたらこーたら書いてきましたが、どうやらメタル要素の薄いこの曲を一番気に入ってしまいそうです(笑)。メロディーラインはしっとりとしつつもバックの演奏は力強くて、他の曲はボーカルとバックの演奏が主役を争って戦っている感じだったのが、この曲では一つの作品を作り上げるために協力しているような感じに聞こえました。だからといってもちろんボーカルだけが目立つわけじゃなくて各楽器目立つ場面があります。

11 Orion
キーボード主体のバラード曲。浜田さんの声も心なしかこの曲では若いというか明るいというか優しい感じです。今まで戦う側だった詞の中の主人公が、ここでは戦いに行く人を励ます立場になっていますね。

思ったことをほぼそのまま書いたので支離滅裂なところもありますが総評としては「素晴らしかった」というです。

こんなに有名で実力もあることがわかっていたはずなのに何故今までちゃんとチェックしておかなかったのかと過去の自分を問い詰めたい気持ちでいっぱいです。久しぶりにアルバム全編を通してちゃんと一曲ずつ向き合える作品に出会えたんじゃないでしょうか。新年早々エラいもんに出くわしたものです。

MissionMission
浜田麻里

徳間ジャパンコミュニケーションズ
売り上げランキング : 260

Amazonで詳しく見る